アエロリットは今後も期待できる

NHKマイルカップは2番人気のアエロリットが優勝

2017年5月7日に東京競馬場で行なわれた、NHKマイルカップ(3歳オープン、1600m)は、2番人気のアエロリットが優勝した。

2着にはイイ脚色で外から上がってきた、13番人気のリエノテソーロが入った。同馬は、上がり最速の34.0をマークした。

1着に入った横山典弘鞍上のアエロリットは、4角で先頭争いから抜け出し、リエノテソーロの追走をしぶとく交わしてゴール、3着には逃げたボンセルヴィーソが粘り切り。

1番人気のカラクレナイは中団で競馬をしたが、直線になっても反応が悪く17着と大敗。故障という話は出ていない。

2着に入ったリエノテソーロは、冬に川崎競馬場で全日本2歳優(ダート、1600m)を勝っている。今回は不人気だったが、今後、ダート・芝ともに人気をもらえそう。

NHKマイルカップで1勝馬が勝った

1着のアエロリットに注目してみると、まず1つはこのレースまでに新馬戦しか勝っていなかった馬であること。

このレースで1勝馬が勝ったのは、同馬が初となる。

芝1600mのフェアリーS(中山)とクイーンS(東京)をともに2着と、実力があるところは示していた。

その後の桜花賞で6番人気の5着になり、「掲示板には載るけど…」という善戦するけれど勝ちきれない馬になりそうだったところ、まるで人気を背負った単勝1番人気が勝つような、きれいな勝ちパターンでNHKマイルCを勝ってしまった。

桜花賞と違ったのは位置取りで、桜花賞時は後方からカラクレナイと共に追い込む形になったが届かず、今回は先行策で勝利した。

クロフネと親子で勝利

アエロリットの父クロフネは、NHKマイルCを1番人気に応えた馬なので、血統からすれば血統通りの結果を得たとも言える。

そのあと父は、重馬場の日本ダービーでは5着だった。クロフネの仔はコンスタントに活躍していて、距離帯、芝・ダートともにオールラウンドな印象がある。

近年だとステファノス、ホワイトフーガやショコラブランあたりが活躍している。

母アステリックスのほうに目を向けると、1戦馬(未勝利)で父はネオユニヴァース。

クロフネ、ネオユニヴァースときたから、アエロリットも中団や後方から追い上げる競馬としていた感がある。

しかし、今回の勝利で前めの競馬のほうが実力を発揮できると判断されて、次回以降はその形を取るか。

今後の活躍も期待できる

直線を先に抜け出した馬は仕掛けが早かったぶん、脚を貯めてあとから追い込んできた馬にゴール前で差されるパターンがしばしばみられる。

アエロリットはゴール前でさらなる加速はなかったものの、追い込んできたリエノテソーロに差させない、終いでしぶとい脚をみせたので、今後の重賞戦線でも期待が持てそうだ。

リエノテソーロと併せて2頭の今後に注目したい。

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